四季報のトピックスを素人がきままに分析する(マネーフォワード)
2020年夏号の四季報のトピックスから分析をしていきたいと思います。
今回は、家計簿アプリを扱っているマネーフォワードです。
四季報トピックス
【積極投資】【変革】
積極投資・・・積極的に利益を狙うことを目的とし、資産を投じること。
変革・・・変えて新しいものにしていくこと。
1つ目の積極投資ですが、マネーフォワードさんは何を積極投資するのでしょうか。
調べてみると
個人向けの家計簿アプリ
企業向け会計システム
ざっくりこの2つなんですが、調べれば調べるほど、幅広く行っています。
特に企業向けに関しては、勤怠、経費、マイナンバー、確定申告などなどかゆいところに手が届くようなビジネスモデルを持っていると感じました。
2020年7月10日には、マネーフォワードキャリアを立ち上げたと、プレスリリースで公開されております。
以下はその説明です。
■『マネーフォワード キャリア』について
「人生と経営が、安心して前に進める出会いをつくる。」というミッションのもと、科学的な理論を用いて、求職者と求人企業をマッチングするキャリア支援サービスです。さらに、転職における年収の変化に合わせて、ファイナンシャルプランナーが家計の見直しやライフプランニングを支援します。
今後もこういった新しいサービスを拡大していくことが期待できることから積極投資というフレーズが採用されたのではないでしょうか。
2つ目の変革については、十分に今も変革が続いているマネーフォワードに対し、変革を使う理由はなぜでしょうか。
1つ目の積極投資にも関わる話にもリンクすると思いますが、マネーフォワードのビジネス上金融機関との連携等が必須となるビジネスとなっております。
しかし、会計サービスを展開、独自サービスを広げていくことで、独自の強みだけで収益を確保するビジネスを展開していけるようになっていく、ということではないかと思います。
家計簿アプリは金融機関との連携なしではすごく利便性が落ちる仕組みですし、それに対しての対策として新たなビジネスを広げていくということは中長期的にはすごく期待できると思いました。
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(ラクスル)
2020年夏号の四季報のトピックスから分析していきたいと思います。
今回は、ラクスルです。
トピックス
【一転赤字】【従量課金】
一転赤字は言葉は調べなくとも、黒字予定から一転して赤字に転落したということですね。
従量課金とは・・・使った分だけ、金払えというシステムのこと。
サブスクと呼ばれる定額性とは対義語です。
◎1つめの一転赤字ですが、こちらはコロナウイルスだと思いますね。
ラクスルはネットでの格安印刷サービスを提供しており、今回のコロナで色々とイベントが中止になったため、ニーズが一時的に冷え込んだことが要因であると思われます。
他には、ハコベルという運送事業も投資をしておりますので、この赤字がラクスルメインの事業ではカバーできない可能性が高い、ということでしょうか。
ただ、この会社の決算説明書に記載していますが、自己資本比率が36%と50%を割っておりますが、現預金が潤沢にあること、のれんがないことから財務健全性はしっかりPRしているので大きな心配はないように感じます。
◎2つ目の従量課金ですが、こちらは今回のコロナウイルスでは逆に弱いシステムだと思います。1つめの一転赤字と重なるトピックスですね。
これは印刷サービス事業上仕方がないところにもなりますが、競合他社のプリントパックとシェアを分け合っているレベルまで伸びていますので、今後もその強みを活かしてほしいですね。
*プリントパックとラクスルの比較サイトは他のサイトにも載っていますのでぜひ参考いただきお考えいただければと思います。
余談ですが、社外取締役はあのオリックスの立役者である宮内さんが勤めております。バックが強いですね!
ここのビジネスモデルはかゆいところに手が届く感じですごいです。思いつきそうで思いつかない発想を持っている会社は今後も期待できますね。
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(ファナック)
2020年夏号のトピックスからなぜそのトピックスを選んだのかを考えていきます。
四季報にもトピックスの説明がありますが、それにとらわれずに言葉自体で考えていきます。
今回は黄色の最強軍団と呼ばれたファナックを分析したいと思います・
トピックスは
【急降下】【クラウド】
急降下とは・・・数値などが急激に下がること
クラウドとは・・・インターネットなどのネットワークを通じて、コンピューター資源をサービスの形で利用する形態のこと
1つ目の急降下について
ファナックといえば、高い営業利益率を確保している会社ですね。
2014年度では、営業利益率40%という驚異的な数字を叩き出しています。
しかしながら、現在は20%の営業利益率を割る勢いまで落ち着いています。
これが急降下というトピックスで扱われたのでしょうか。
それ以外にも、コロナウイルスによる自動車需要が冷え込んだため、ロボットのニーズが高い業界の投資が先送りになっていることも含めて急降下としているかもしれませんね。
2つ目のクラウドについて
こちらは、もともとファナックは富士通ファナックと呼ばれたようにITを駆使してクラウドサービスを展開していくものと思われます。
20年度のIRにも
「デジタルユーティリティクラウドについて」
・FANUC、FUJITSU、NTT Communications 3社で工作機会業界向けに協業が開始しております。
合弁会社の設立の検討も考えられております。
略称ないんですね・・・勝手にD U Cとでも名付けておきましょう。
もし、DUCがBtoB業界で一般的なものに確率されれば新たな収益源としてより強固なビジネスへと昇華されると思います。
3社とも大きな企業ですが、このビジネスが海外にも通じるのか!というところがポイントですね。ぜひとも頑張ってもらいたいものです。
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(Sansan)
2020年夏号の四季報のトピックスからなぜそのフレーズをチョイスしたのかを分析していきます。
今回は、Sansanを見ていきます。
トピックスは
【続伸】【テレワーク需要】
続伸とは、相場が連日引き続いて上がること。
1つ目の続伸から
Sansanはクラウド型名刺管理のサービスを法人(Sansan)個人(Eight)として立ち上げております。
名刺管理はすごく手間ですし、前任の担当者の名刺もどこへいったやらとなるのが一元管理できるシステムはとても魅力的だと思います。
というか、早く私の会社にも導入してほしい。(切実)
というわけで、ニーズがまだまだあるので続伸なのはわかる気がします。
2つ目、テレワーク需要
これは、すごく考えました。
外出自粛だと、むしろ名刺交換する機会がなくなるので、需要あるの?と思いました。
調べてみると、なるほど、TV会議での打ち合わせ時に名刺交換ができない。
ただ、クラウドであれば名刺交換ができるといった、面直でなくとも名刺交換できるシステムを考えているとのこと。
素直に賢い。
もし、TeamsやZoomの会議しつつ、名刺交換できれば一石二鳥ですし、利便性が確立されれば確かにニーズはありますね。
ただ、利用者からするとイメージがわかないですし、どう使うのかがイメージつかないですね。
あとその他ですが、
この会社のすごいところは、
解約率が年々低下している!
ユーザーも増えている!
黒字見通しなのもかなり期待できるところですね。
株主である寺田さんも社長をやっており、これから伸びる会社だと感じました。
ただ、名刺文化って日本独特なんですよね・・・
しかしながら、私が思うにテレワーク需要で、今後オンラインでの名刺交換が確立できれば、これは海外にも需要あるのではないかと思います。
なぜなら、オンラインで連絡先を交換できると、そこにさらなる付加価値(その人となる情報を更新するなど)を与えやすくなり、お互いに打ち合わせだけでは伝わらない情報(たとえば、趣味など)を提供できるようになれば、営業の必須アイテムになりそうな可能性も秘めていると感じました。
(ただ、こういうことをすると、Facebookなど超でかい企業が真似る可能性ありますけどね)
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(トビラシステムズ)
2020年度夏号のトピックスから、分析をしていきたいと思います。
今回はトビラシステムズです。
トビラシステムズは、迷惑電話番号を自動的に拒否、警告するシステムを開発し提供している会社です。
そんなトビラシステムズのトピックスですが
【続伸】【拡充】
続伸とは、「引き続いて上がること」
拡充とは、「組織や設備などを拡張・充実すること」
直訳しただけでも期待できるトピックスですね。
1つめの続伸ですが、何が続伸しているのでしょうか。
それは売上の主な3社(au、ドコモ、ソフトバンク)に対し、順調に採用されているということでしょう。
携帯のオプション機能としてありますしね。
格安simにもオプションとして採用されていますし、今後の期待もできます。
2つ目の拡充ですが、言葉の通り、組織と設備の2つを拡大していくのでしょうか。
こちらも20年10月期の説明資料を見れば記載していますね。
・優秀な人材の採用
第2四半期で3人採用したそうです。
*ここは今後の採用人数とかのほうが風呂敷広げる感じでいいのではと思いました。ただ、実績ベースで採用人数を回答するのは信頼性の観点からは評価できますね。
・新規事業投資を拡大
上半期の設備投資の70%をトビラフォンCloudに投資しているそうです。
ここも、約1580万と具体的な数字を示しています。
具体的な数字を示すので、かなり真面目な会社だなと印象を持ちました。
さらに調べると、自己資本比率がなんと70%超え!
マザーズから東証一部に上場しただけのこともあり、財務健全性はかなりあると感じました。
実際、競合他社という他社はいなさそうですので、このシステムをさらなる付加価値を与えていくことができれば、驚異的な成長につながるのではないでしょうか。
他にいいところを見ると、
・創業者が社長兼株式も50%以上締めている。
明田さんは2020年で39歳とお若い!
時価総額も195億円と少ない。
17年度実績からみても安定して利益を出している。
あれ、ここってかなり優良株では??
あとは、オプションとして使用される迷惑電話を拒否・警告するシステムをだれもが必要となるときが来るかですね。
個人的には会社貸与の携帯から、たまに海外の電話がかかる(折返し電話することで高額の通話料がかかる詐欺だそう)ので、そういったのは出ないとはいえ、調べるだけでも業務の支障となりますので、そういったのがなくなるのは魅力的ですけどね。
あとは、老後を迎えた両親には持たせたいオプションですね。
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(オリックス)
2020年夏号の四季報のトピックスから、なぜ四季報さんがそのトピックスを選んだのかを推測していきます。
今回はオリックスです。
トピックスはこの2つです。
【後退】【積極姿勢】
この2つから、現時点は後退しているが、守りの姿勢にはならず、積極的に取り組んでいきますというように読み取れます。
なぜこれらを採用したのか、推測していきます。
1つ目の後退。
これは、新型コロナにより、リース事業全般が大打撃を与えたことによる、売上・利益減少は避けられないと思います。
リーマン・ショック時には大幅な下落を記録し、3桁を割るのではないかという勢いまで下がっていました。
今回も同じ危機感から同様に大きな下げを継続しています。
2つ目の積極姿勢。
こちらはリーマン・ショック時のトピックスを把握していませんが、おそらくこのようなトピックスはなかったと思います。
これは決算短信の内容から判断したのではないでしょうか。
以下2020年3月期の決算短信の一部を記載します。
今後の見通し
新型コロナウイルスの感染拡大は世界経済に大きな影響を及ぼしており、収束する時期にもよりますが、当面予断を許さない状況が続くと思われます。しかしながら、当社は十分な手元流動性と高い長期借入比率を維持しており、引続き新規投資を継続したいと考えています。
この「しかしながら」があることから、かなり思い入れが強いように感じます。
また、リーマン・ショック時は機関投資家(海外)の比率が高かったですが、今は個人投資家比率が増えていますし、個人投資家向けのサイトまで作っていますので、長期保有してほしいという思いもあり、積極姿勢をつらぬいているのではないでしょうか。
ということは、オリックスはリーマン・ショック時のような業績悪化にならないよう対策しているどころか、積極的な投資も行うことは中長期では大きく業績を伸ばす可能性があるのではないかと感じました。
四季報のトピックスから素人がきままに分析する(ベネフィット・ワン)
2020年夏号の四季報のトピックスからなぜ、そのトピックスを採用したのか、素人がきままに分析してみます。
今回は㈱ベネフィット・ワンです。
ベネフィット・ワンは人材派遣会社のパソナグループの子会社でありますが、時価総額は親会社よりも上回っている力関係が逆転しつつある会社です。
トピックス
【連続増益】【新サービス】
まずは「連続増益」から。
これは言わずもがな、利益を安定して伸ばしているということですね。
でも、過去の利益をみても「連続最高益」と書いてもいいのではないかといった実績ですけどね。
ベネフィット・ワンは一言でいうと、会員性福利厚生サービス会社です。
昔は、会社が福利厚生のために自社の旅館など持ったりしていましたが、維持費も馬鹿にならないですし、手放していっています。
その代わりとして、ベネフィット・ワンといった福利厚生会社が台頭するのは時代の変化として乗っていると思います。
2つ目「新サービス」
新サービスと聞けば、新しい取り組みによって、どのくらい成果が挙げられるか気になりますよね。
調べてみますと、新サービスとは
「ベネワン・プラットフォーム」だそうです。
https://global-assets.irdirect.jp/pdf/menu_file/2412/20200611141827_2271.pdf
詳細は上記6月11日のプレスリリースを見ればいいと思いますが、内容の部分のみコピーさせていただきました。(以下)
「従業員のスキル、評価などの人事データや健康情報を一括管理・見える化することで、業務工数を減らし、効率化が図れるほか、データの比較・分析を通じて、組織および個々人が最適なパフォーマンスを発揮しやすい環境を提供する」原文ママ
私なりに感じたところでは、
・今までは、福利厚生をメインで提供してきたけれども業務効率や社員の健康も管理しますよ。
・社員のライフスタイル全般(公私)を支えるサービスに変えていきます。
といったところでしょうか。
これは、会社としては社員の健康面および精神面の状況を管理できるのですごくいいサービスと思いますが、個人情報の観点から社員が嫌がるのではないかというくらい情報が出るように感じますね。
ただ、トータルで見れば、目的に記載しているように「個々人のパフォーマンスの最適化」に貢献できるとは思います。
今後に期待できるトピックスかなと思いました。