けやまの企業分析

ご訪問いただきありがとうございます。株を始めて5年になります。短期的な収益よりも長期的な収益重視の方向けに会社の情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。

四季報のトピックスから素人がきままに分析する(オリックス)

2020年夏号の四季報のトピックスから、なぜ四季報さんがそのトピックスを選んだのかを推測していきます。

 

今回はオリックスです。

 

トピックスはこの2つです。

【後退】【積極姿勢】

 

この2つから、現時点は後退しているが、守りの姿勢にはならず、積極的に取り組んでいきますというように読み取れます。

なぜこれらを採用したのか、推測していきます。

 

1つ目の後退。

これは、新型コロナにより、リース事業全般が大打撃を与えたことによる、売上・利益減少は避けられないと思います。

リーマン・ショック時には大幅な下落を記録し、3桁を割るのではないかという勢いまで下がっていました。

 

今回も同じ危機感から同様に大きな下げを継続しています。

 

2つ目の積極姿勢。

こちらはリーマン・ショック時のトピックスを把握していませんが、おそらくこのようなトピックスはなかったと思います。

 

これは決算短信の内容から判断したのではないでしょうか。

以下2020年3月期の決算短信の一部を記載します。

 

今後の見通し
新型コロナウイルスの感染拡大は世界経済に大きな影響を及ぼしており、収束する時期にもよりますが、当面予断を許さない状況が続くと思われます。しかしながら、当社は十分な手元流動性と高い長期借入比率を維持しており、引続き新規投資を継続したいと考えています。

 

この「しかしながら」があることから、かなり思い入れが強いように感じます。

 

また、リーマン・ショック時は機関投資家(海外)の比率が高かったですが、今は個人投資家比率が増えていますし、個人投資家向けのサイトまで作っていますので、長期保有してほしいという思いもあり、積極姿勢をつらぬいているのではないでしょうか。

 

ということは、オリックスリーマン・ショック時のような業績悪化にならないよう対策しているどころか、積極的な投資も行うことは中長期では大きく業績を伸ばす可能性があるのではないかと感じました。