武田薬品工業の株は買い?待ち?
■M&Aで拡大する武田薬品工業株式会社
国内の製薬業界で首位、また高配当株で知られる武田薬品工業です。
2015年頃までは、安定した基盤と収益で株価も高かったです。
しかし、最近はグローバル化に伴い、業績拡大へシフト、海外(アイルランド)で大手のシャイアーを6.2兆円で買収するということを行い、2019年1月7日に無事買収を完了しております。
https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2019/20190108-8037/
あとは、 財務的に不安とされているこの期間をいかに払拭できるかが、今後の株価に影響してくるのではないでしょうか。
■配当は高すぎる?
・2018年度の配当は180円/株です。
・しかし、EPS(1株あたりの利益)は113円台と180円には届いておりません。
→つまり1株あたりの利益以上の配当をタケダは続けていることとなります。
*2020年の配当も180円にするという強気の姿勢が聞こえてきますが、シャイアーの買収により、一時的に経常利益は赤字となるのは免れないと思いますので、そこで配当をどのようにするか、この点も株価に大きく影響するのではないでしょうか。
■2019年8月9日の株価について
株価:3705円(前日比+39円)
予想EPS:−235.9円
この情報を見ると、配当があるのか、心配になる数字だと理解できます。
■決算情報について
以下の決算情報がすごくわかりやすいと思います。
取締役で日本人がたった4人しかいないこと、売上の82%は海外と完全に外資系企業ですね・・・
最終ページに配当180円を維持すると明記されているところは株主へ信頼は大きいと思います。
■総括
・巨額買収を完了することができた武田薬品工業は今後売上を急拡大することは間違いない。
・しかし、買収費用により一時的に赤字決算になることは間違いない。
・そこで配当が180円を維持できるかが、株価への影響に大きくつながると思う。
・安定した株価ではないが、長期的に業績は安定すると思われるので、長期保有、短期保有どちらも向いていると思う。