JTの株は買いなのか?
世界中でタバコへの風当たりが年々強くなっています。
日本タバコ産業は、日本タバコ産業法により、特殊会社として1985年設立されました。
国内では唯一タバコを販売できる会社であるため、市場を独占しております。
特殊会社のため、全株式の3分の1以上は日本国政府が株を保有しなければなりません。
つまり、国が持っているので極端に株価が下落することは少ないと思います。
ただ、タバコは上記のように風当たりが強くなっているため、年々市場としては縮小傾向にあります。
■JTの株価状況について
8月6日時点の株価は以下になります。
2310円(前日比−19円)年安更新
2014年のピークだった4850円から半値以下となっております。
また、移動平均線も75日より25日のほうが下向いておりますので下落トレンドだと思います。
ただ、長期的に保有するとどうでしょうか。
JTの2018年度の配当は年間15,000円 (本日の利回り:6.67%)
*株主優待
100株 2500円相当
200株 4500円相当
1000株 7000円相当
2000株 13500円相当
この驚異の利回りは私が知る限り国内ではトップだと思います。
*2019年は154円/株配当予定のため、さらに高い利回りが期待できます。
また、株式の3分の1は日本政府が保有しているため、極端に下がる可能性は低く、また以下に業績を示しますが、倒産リスクも低いと思います。
JTの業績について見てみましょう。
2017年度 | 2018年度 | |
---|---|---|
売上高 | 2.13兆円 | 2.22兆円 |
営業利益 | 0.56兆円 | 0.56兆円 |
営業利益率20%超えはとても安定した基盤だと思います。
ただ、売上のうち1.8兆はタバコでの売上となります。
1.2兆:海外向けタバコの売上
0.6兆:国内向けタバコの売上
0.3兆:加工食品および医薬品事業
タバコ1本化に依存した収益となっており、今後も大きく拡大する可能性が低いため
株主の期待値は低い状況になっていると思われます。
過去にも多角化経営に向け飲料業界にも進出しておりましたが、いまは撤退しております。
■総評
- JTは長期保有を前提に考えれば持つべきだと思う。
- 短期的にはあまり期待できない。今後の成長戦略(電子タバコ、多角化経営の推進)がどのように機能するかが鍵
- 銀行に預けるよりは間違いなく利回りも良いため、株を始める初心者にはおすすめ。