けやまの企業分析

ご訪問いただきありがとうございます。株を始めて5年になります。短期的な収益よりも長期的な収益重視の方向けに会社の情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。

四季報のトピックスから素人がきままに分析する(JT 日本たばこ産業)

2020年夏号の四季報のトピックスから分析します。

 

今回は、利回り率の高いことで有名、NISAランキングでも常にトップ10に入っているJTです。

 

トピックス

【苦戦】【構造】

苦戦とは・・・物事をなしとげるために苦しみながら努力すること

構造とは・・・幾つかの部分から全体を成り立たせる組立て

 

上記そのままの言葉を引っ張りましたが、特に2つ目の構造を使用されたのはなぜか特に考えてみたいと思います。

 

1つ目の苦戦ですが、こちらはJTのメイン事業であるたばこが国内外問わずコロナウイルスにより計画を達成することは非常に厳しいと思われます。

 

たばこはほとんど税金ですしね・・・空港が止まると免税店といった爆買いニーズが下がるので、売上が下がるのは予想できます。

 

2つ目の構造ですが、こちらは構造改革という意味ではないかと思います。

理由として

1.喫煙率の年々の低下

2.電子タバコの急速な普及

3.海外売上比率の拡大

 

1.日本でも分煙化が進んでおり、昔のように喫茶店で当たり前に吸える、オフィスで吸えるといった会社も減っていっていると思います。

また、喫煙者がかっこいいという風潮も今はまったくなく、若者が吸わなくなっているという状況になっています。

2.フィリップモリス社のiQOS(電子タバコ)の登場により急速に普及してきました。従来紙たばこを吸う人が電子タバコに変わり、構造が変化しつつあります。

JTのプルームテックがどこまでシェアを取り戻せるのかですね。

3.海外売上が6割を締めており、海外は堅調に売上が拡大しています。

 今後も日本市場が縮小する中、海外に特化した戦略に移行していくのではないでしょうか。

 

JTは株主が財務大臣(33.3%)を占めていること、日本での競合他社はいないことから、投資対象として人気があるところになります。

ただ、構造が何を示しているのか、医薬品事業の投資を拡大するのかなどありますがなかなか、大手企業は変革が難しいのが現状ではないかなと思います。