けやまの企業分析

ご訪問いただきありがとうございます。株を始めて5年になります。短期的な収益よりも長期的な収益重視の方向けに会社の情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。

四季報のトピックスを素人がきままに分析する(花王)

2020年夏号の四季報のトピックスから素人が分析します。

 

日用品大手の花王

生活する上で、花王の製品にお世話になっている人は多いハズ。(というか日本に住んでいればほぼ全員?)

 

そんな花王を分析したいと思います。

 

目次

 

 

トピックス1【小幅増益】

1つ目のトピックス【小幅増益】ですが、四季報さんがこのトピックスを採用したのは

以下のとおりかと考えています。

 

  • コロナの影響もあり、インバウンド需要が冷え込んだが、紙おむつや除菌シートのニーズは急激に増えた
  • インバウンド需要自体がそもそもそこまで大きくなかった。

 

そのため、引き続き堅調な売上を維持するのではないかと考えていると思います。

 

*2020年1〜6月度の2四半期の決算が発表されました。

結果として

  • コンシューマプロダクツ事業・・・前年比減収
  • ケミカル事業・・・前年比減収

となっています。

残念ながらすべての事業がマイナス成長で、おむつや除菌シートの需要ではカバーできなかったようです。

また、インバウンドの需要なのか、やはり経済が止まったためか日本含めすべての市場においてマイナス成長となっています。

 

小幅増益ではなく小幅減益となりました。

 

トピックス2【増産】

2つ目の【増産】について、これはコロナウイルスで消毒液の製造工場を確立し、従来よりも大幅に増産できる体制を整えたことと思います。

 

【まとめ】

花王の中間決算が出たため、その結果とトピックスを比較した形となりました。

内容を比較すると、工場の生産体制を大幅増産できるようにしたのにもかかわらず、中間決算でマイナス成長になってしまいました。

なかなか結果と異なっているトピックスでしたが、私も花王は伸びると思っていました。

なかなか景気が良くないことを痛感させられる内容となりました。

 

 

 

 

 

 

 

四季報のトピックスから分析する(コメダホールディングス)

 2020年夏号の四季報に記載しているトピックスから分析します。

今回は、喫茶店でも異色を放つコメダホールディングスです。

 

なぜ、異色を放っているのかというと、喫茶店業界において異常なほどに経営がうまいからです。

 

トピックス

【逆風】【奮戦】

 

逆風とは・・・進んで行く方向から逆に吹いて来る風。むかい風。

奮戦とは・・・力を奮って戦うこと

 

1つ目の逆風についてですが、コロナウイルスによる市況が急激に悪化したことによることでしょう。

 

コメダ珈琲は客単価もよく、居心地の良い環境を提供していますが、コロナウイルスによる自粛でだれも外出しなくなり、客が減ったことによるダメージはとても大きいと思います。

 

2つ目の奮戦ですが、ここからがコメダの強いところです。

 

そもそも、コメダですが、2019年度の売上は312億、営業利益は79億です。

営業利益率が脅威の20%超えです。これが本当にすごい。

 

低価格で提供しているドトールは営業利益率は10%で、コロナにより営業赤字転落は避けられないと思います。

コメダは業界3〜4番手で、一番手はスターバックスコーヒーで知られるスターバックスジャパンで約2000億円と大きな差がありますが、営業利益は180億円で利益率は9%です。

 

つまり、営業利益率が他社平均10%に対し、コメダはその倍の20%をずっと維持できていることが驚異的なところです。

 

また、7月15日にコロナの影響が大きく受けた20年4〜6月の実績が公開されました。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3543/ir_material_for_fiscal_ym/83722/00.pdf

 

これをみてとても驚いたのが

売上 前年比80% 営業利益 前年比48% と大幅な下落をしていますが

これを数字にすると

 

売上:59億(前年74億)営業利益:9億(前年19億)

になります。

 

よく見てください。業績は大幅に低下しているものの、営業利益率は15%近くを維持しております。

 

なんという健全な企業だ・・・!

 

奮戦という言葉に戻りますが、今後のコロナによる影響が心配されますが

6月は前年88%と一番ひどい4月度の55%から大きく改善されております。

 

テイクアウトも順調に伸びていますし、喫茶店業界としては逆風が吹いておりますが、これを十分に持ちこたえるだけの力がある企業であると思いました。

 

 

 

四季報のトピックスで分析(SBIホールディングス)

2020年夏号の四季報のトピックスから素人がなぜそのトピックスを採用したのかを分析します。

 

今回はSBIホールディングスです。

 

トピックス

【反転増】【全方位】

 

反転増・・・ひっくり返って増えること

全方位・・・あらゆる方向のこと

 

1つ目の反転増について

これは何が反転したのかは、売上ですね。

売上が19年度は過去最高の3680億円を記録しております。

ただし、営業利益は減益となっております。

要因を見ると、収益柱である金融サービス、アセットマネジメントが下がっているのが要因です。赤字続きのバイオが縮小されるも効果なくといったところなので、そこは残念な結果ですね。

 

2つ目の全方位はなんでしょうか。

これはSBIの強みである、金融、証券、保険をどんどん協業、取り込みをしていることだと思います。

 

SBIは株価の低い地銀の株を軒並み買っておりどんどん吸収していっていますしね。

また、ネット証券でもNo1という地位はゆるぎないため、今後も力をつけていくと思われます。

 

詳細はSBIの決算を見れば解ると思いますが、決算説明書がとても長いです。

それほど全方位に力を入れているのだと解ると思います。 

www.sbigroup.co.jp

 

四季報のトピックスから素人が気ままに分析する(キヤノン)

2020年夏号のトピックスから分析していきます。

 

今回は、キヤノン(キャノンではありませんよ)

 

トピックス

【減額】【注力事業】

 

減額とは・・・経費の額を減らすこと

注力事業・・・注力する事業分野

 

1つ目の減額について、何が減額するのでしょうか。

 

IRを調べてみると、どうやら売上、利益の減額という意味みたいですね。

役員の報酬を返上するほど、経営が悪化している様子でもなさそうです。

 

幅広く事業を展開しているキヤノンですが、主となるオフィスビジネスから減収、減益となる見込みです。

21年度の見通しも不明のため、不安材料が多い状況ですね。

 

2つ目の注力事業ですが、何を注力していくのでしょうか。

私は、ITと医療事業と思います。

一つだけではない、と私は感じました。

 

ここ数年キヤノンは売上が低迷しており、その打開策として、富士フイルムのように既存のカメラを活かしつつ、他の事業に展開していくと思われます。

ただ、今年は我慢の年ですが、19年度決算を見る限り赤字になっていなので優良企業なのは変わらずと思います。

 

 

四季報のトピックスから素人がきままに分析する(トヨタ自動車)

2020年夏号のトピックスから分析していきたいと思います。

 

今回は、日本で一番時価総額が大きく、売上も日本一であるトヨタ自動車です。

 

トピックス

【急落】【減産】

急落とは・・・物価や株の相場などが急に下がること

減産・・・生産が減ること。

 

自動車業界は景気に影響しやすいため、今回のコロナウイルスによる影響は回避することができませんでした。

 

1つ目の急落ですが、コロナウイルスによる売上、利益が下がることですね。

ただ、リーマン・ショック時では赤字に転落してしまったトヨタですが、今回はそういうわけではありません。

なんと、現時点2020年度も利益は黒字確保見込みとなっております。

自動車は損益分岐点より下がると一気に赤字になりますので、今回の影響でも持ちこたえれるトヨタはすごいと思います。

 

ただ、月次における生産台数は壊滅的です。

4月度46.3%減、5月度31.8%減(ともに前年同月比)と大幅に落ち込んでおります。

 

この記事を書いている時期(2020年7月12日現在)では、世界的にも経済が再開されつつあり、回復基調になっておりますので、このまま行けば黒字確保は間違いないかなと感じます。

 

2つ目の減産ですが、こちらは自動車生産台数のことがメインだと思います。

上記にも記載しましたが、4月、5月で大幅な減産を行ったため、前年比の生産台数超えはまず不可能でしょう。

 

ただ、新型車を今年も着実に出しています。

5月にはハリアーをフルモデルチェンジとして投入し、好評です。

その他にも、新型EV車や、ランクルアルファード・ベルファイア、ノア・ヴォクシーと展開していく予定です。

 

大型車が刷新していくので、楽しみですね。

 

というのも、そもそも2020年はオリンピックの年。

コロナウイルスがなければ今頃オリンピックが開催され、車もどんどん投入していき・・・の時期なので、これほどビックテーマが更新されるのも理解できます。

 

ただ、、、景気が急激に変わってしまった。。。

それだけです。

 

時価総額はテスラに抜かれ、自動車業界2位となりましたが、これからもトヨタは頑張ってほしいです。

 

スマートシティの投資も、この数年ではなく中長期に渡っての投資でもあり、それがどのように花が咲くのか楽しみです。

 

 

四季報のトピックスから素人がきままに分析する(JT 日本たばこ産業)

2020年夏号の四季報のトピックスから分析します。

 

今回は、利回り率の高いことで有名、NISAランキングでも常にトップ10に入っているJTです。

 

トピックス

【苦戦】【構造】

苦戦とは・・・物事をなしとげるために苦しみながら努力すること

構造とは・・・幾つかの部分から全体を成り立たせる組立て

 

上記そのままの言葉を引っ張りましたが、特に2つ目の構造を使用されたのはなぜか特に考えてみたいと思います。

 

1つ目の苦戦ですが、こちらはJTのメイン事業であるたばこが国内外問わずコロナウイルスにより計画を達成することは非常に厳しいと思われます。

 

たばこはほとんど税金ですしね・・・空港が止まると免税店といった爆買いニーズが下がるので、売上が下がるのは予想できます。

 

2つ目の構造ですが、こちらは構造改革という意味ではないかと思います。

理由として

1.喫煙率の年々の低下

2.電子タバコの急速な普及

3.海外売上比率の拡大

 

1.日本でも分煙化が進んでおり、昔のように喫茶店で当たり前に吸える、オフィスで吸えるといった会社も減っていっていると思います。

また、喫煙者がかっこいいという風潮も今はまったくなく、若者が吸わなくなっているという状況になっています。

2.フィリップモリス社のiQOS(電子タバコ)の登場により急速に普及してきました。従来紙たばこを吸う人が電子タバコに変わり、構造が変化しつつあります。

JTのプルームテックがどこまでシェアを取り戻せるのかですね。

3.海外売上が6割を締めており、海外は堅調に売上が拡大しています。

 今後も日本市場が縮小する中、海外に特化した戦略に移行していくのではないでしょうか。

 

JTは株主が財務大臣(33.3%)を占めていること、日本での競合他社はいないことから、投資対象として人気があるところになります。

ただ、構造が何を示しているのか、医薬品事業の投資を拡大するのかなどありますがなかなか、大手企業は変革が難しいのが現状ではないかなと思います。

 

四季報のトピックスから素人がきままに分析する(パーク21)

2020年夏号の四季報のトピックスのみを見て、分析します。

 

今回は、タイムズで知られるパーク21を見たいと思います。

 

トピックス

【一転減益】【テコ入れ】

 

テコ入れ(梃入れ)とは・・・期待しただけの効果が得られないでいる、あるいは状況が悪化している事態に対して、なんらかの改善を行うこと。

 

1つ目の一転減益ですが、これはコロナウイルスによる影響が大きすぎますね。

 

駐車場ビジネス、レンタカー、カーシェアすべて自粛により停滞しました。

パーク21はカーシェアのシェアもオリックスやカレコといった2番手、3番手を寄せ付けない圧倒的一位(約6割以上)を持っており、カーシェア事業は実質独占している状況です。

 

しかしながら、そのための投資など今回のコロナウイルスによる影響がすべてダメージを食らうと思いますので、一転減益になるのはやむなしと思います。

 

2つ目、テコ入れですが、言葉のとおり何らかの改善をすることですが、こちらはIRを調べてみました。

https://www.park24.co.jp/ir/data/explanation.html

 

ざっくりみると、新規ビジネスを作ることは考えておらず、今のビジネスをより効率的にスリムにすること、また手元資金の調達を行うことで経営基盤を強固とするといったことを考えております。

 

とどのつまり、今期はパーク21にとって我慢の年になりそうです。

 

しかしながら、車での移動は電車・バスより蜜にならないですし、カーシェアはITの発達でより利便性があがるのは間違いないため、中長期的には伸びると思います。

 

ITの発達で利便性があがるというのは、レンタカーと比べカーシェアはネットですべて完結しています。

キャッシュレスのように携帯一つですべてを行うようにできれば、かんたんに予約し、使用することができるため、コンビニ感覚で使える可能性がでてきます。

 

そのためのインフラ設備をパーク21は強く推し進めているので、そういったことも兼ねて中長期的には伸びるはずだと思っています。